2012/03/12

震災から1年② 特集―福島より

(デンマークで見た震災特集番組のまとめ)

福島の小学校のこどもたち。

放射線測定する機械を常に首からかけてなきゃいけない。
でも結果は自分たちでは見れなくて、情報が東京かどっかに送られて、
そっちでいろいろまとめてから伝えられるらしい。
パニックを防いだりとかいろいろあるんだろうけど、ちょっと不公平な気もする。

行き帰りはバス。
マスクして、帽子をかぶらなきゃならない。
放射線汚染の関係で、がれきが片づけられないとこがあって
そこを毎日バスで通りがかりに見るのがつらいとか。

木や土の近くは放射能が高いから遊んじゃいけないんだって。
何回も放射能を測りつつ、遊ぶのはコンクリートのところだけ。
福島とか自然がいっぱいあるだろうに、辛いね。



小学校で一人だけ生き残った先生。
「助けられなくてごめんなさい」って。
そんなの助けられるわけないじゃん。
一人の力でどうにかなる問題じゃない。
それでも親御さんたちはその先生を責め続ける。
「なにが起こったのか説明しろ」って。
誰かを責めたくなっちゃうんだろうし、その保護者たちが意地悪なわけじゃない。
どっちが悪いわけでもない。


自分たちの街に戻れない、
一部の近所の人たちとは離れ離れで、仮設住宅で過ごす人たち。
原発から20km圏内の立ち入り禁止区域で、盗難にあったおうちもある。
「こんな状況で、国や原発が賠償してくれるのか。」
お金じゃどうにかできる問題じゃないけど、
実際問題お金は必要なわけで。
どこで生活するにせよ、戻れるにせよ。


未だに見つかっていない子どもたちを探す親。
仕事を辞めて、毎日ショベルカーで地面を掘り続けていた人も。
娘の遺体が流されてきて見つかったけど、
首から上や手足がない状態だったって言ってた。




これらはどれくらい前の情報かわかんないけど、
今も同じような状況だと思う。
今日、母から来たメールに
被災地ではなかなか復興が進まないみたい、って書いてあった。

すごい被害だったのにあっという間にきれいにしちゃってすごい、
みたいな記事があったけど、
なんにもなくなっちゃったところがあるわけで。
そういうとこにもとあったような人々の暮らしを取り戻すには大変な努力がいるわけで。
東北はお年寄りがいっぱいいるとこだから
もとに戻していくのは可能なのかさえ分からない。
若い人たちはもう戻ってこないかもしれない。


まだまだ時間がかかるだろうし、
つらい思いをする人は増えていくかもしれないな。

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